今日の実習 ~合成樹脂管加工~
こんにちは!律です!
今日は久しぶりに工業高校について書いていきたいと思います!
これを見た中学生は進路選択の材料として、普通科の高校生は工業高校電気科の実態を知る方法として、それ以外の人はこんなことしてる奴らもいるんだなということを思っていただければ幸いです。
それでは「今日の実習」のコーナーです!
※赤字は工具、橙色は材料を示しています。不明な語句は調べてみてください。
実習データ
実習項目・・・電気工事
目的・・・合成樹脂管工事における加工、施工、付属品の使用方法を学習する。
実習内容
さて、肝心の実習内容です。基本的には実習データの通りです。まずは、合成樹脂管を加工するところから始まりました。
合成樹脂管の加工
まずは、合成樹脂管の切断、面取りからです。塩ビカッターと合成樹脂管用リーマーいう工具を使いました。管の厚みの1/3ほど削りました。この作業は特に難しくありませんでした。
次に、トーチランプを使用し、菅を加熱し曲げていきます。今回の実習の山場はここです。この管の曲げがメインです。「なぜ曲げる必要があるのか」 それは、電線を接続するアウトレットボックスの穴が壁から離れているからです。管を曲げずにアウトレットボックスに接続しても壁に接触していないので、管を固定することができません。なので、合成樹脂管をこのアウトレットボックスの分だけS字に曲げる必要があるのです。今回は管端から50mmと100mmのところをそれぞれ過熱し、曲げました。この作業はかなり難しかったです。焦がさないように管を回しつづける必要があり、それと同時にトーチランプも横に振って曲げる範囲を加熱する必要があり、左右の手でそれぞれ違う動きをするからです。普段あまりしない動きですので、ぎこちなかったです。コツはじっくりと焦らず過熱することです。強い炎で一気に過熱するのではなく、じわっとした感じの炎でじっくりと過熱すると比較的うまくいきました。この作業をするときは意識してみてください。(どれだけの人がするのかは知りませんが笑)
これで合成樹脂管の加工は終了です。次に行きましょう。
電気工事
さて、電気科の本業が出てきました。今回の実習では、垂直に固定されている木の板に先ほどの合成樹脂管やアウトレットボックスなどの材料を固定し、施工していきます。今回の施工上での注意は、
- 電源部分が配線用遮断器に接続できる状態にすること
- ボックス内は差し込みコネクタで行うこと
の二点でした。回路は第二種電気工事士の技能試験に出るようなものでした。ランプレセプタクルと丸型ひっかけシーリングが一つずつあり、一つの埋め込み連用タンブラスイッチで両方を操作し、スイッチと同じ埋め込み連用取付枠のパイロットランプは異時点滅で、スイッチとは別の取付枠に埋め込み連用コンセントが一つあるといった感じです。(単線図の画像がないもんで許してください)
上記の条件で、ドリルドライバーや錐、木ねじを使って板に打っていきます。1時間ほどで完成しました。また、完成後実際に交流100Vを印加し、条件通りに点灯するか試験もしました。
実習感想
楽しかったです。板打ちは普段しませんので新鮮でした。合成樹脂管の加工も思っていたほど難しくはなく、丁寧にすればきれいにできました。 実習はやっておしまいではありません。今回の実習で配られたプリントに従ってレポートを書きます。今回は比較的楽で3時間ほどで完成しました。
最後に
本記事からのスタートとなった「今日の実習」はどうでしたでしょうか。私が調べた限りでは、工業高校電気科の実習内容を詳細に書いている記事は見当たらなかったので、初めて見ました。進路選択に悩む中学生はもちろん、普通科高校生にも工業高校の実態を少しだけでも知っていただけたのではないでしょうか。
それでは今日はこれで失礼します。さようなら!